世の中で盛り上がっているけど、「いまさら聞けない」そんな話題ってありませんか?
世界的大ヒットを記録し、アメリカビルボードチャートでも1位を連発しているNo.1 K-POPの人気グループ「BTS」。
惜しくも受賞を逃しましたが、グラミー賞にも2年連続ノミネートされて話題になりました。
今回はそのBTSの凄さと、ヒットの要因についてわかりやすくご紹介します。
BTSとは
BTS(ビーティーエス)は2013年にデビューした韓国の7人組グループです。
「防弾少年団」という別名があり、その読みの「Bang Tan Sonyeondan」を略したものがBTSです。
BTSは「Beyond The Scene (現状を超えて夢に向かう)」という意味も合わせてもっているということです。
MVでは常にそのダンスパフォーマンスが注目されています。
メンバーそれぞれが作詞や作曲を行うことが強みでヒット曲の数々にはメンバーのクレジットが入っています。
デビュー当時はヒップホップ色が強かったですが、現在はダンスポップの楽曲が増えています。
BTSの事務所HYBE(旧Big Hit Entertainment)について
2005年にK-POP大手事務所であるJYP Entertainment(2PM, Twice, NiziUなど所属)から独立し、Big Hit Entertainmentを設立。
BTSのヒットにより急激に成長し、多くの企業買収を実施。
2021年には現在の「HYBE」へ社名を変更。
世界的なアーティスト Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー)やAriana Grande(アリアナ・グランデ)のマネジメント会社も買収。
今ではアメリカにも大きな規模で進出するK-POP企業です。
世界的な人気アーティストJustine BieberとAriana GrandeがBTSと同じグループ傘下に所属しているということは驚きです。
BTSのヒットに関してもですが、HYBEのマーケティング戦略を含むビジネスの巧みさは圧倒的です。
世界展開が当然となっているK-POPの中でもその存在は群を抜いています。
HYBE Wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/HYBE
BTSの所属するHYBE、ジャスティン・ビーバーのマネジメントを手がけるスクーター・ブラウンの会社を買収
https://www.elle.com/jp/culture/celebgossip/a36022698/bts-hybe-ithaca-holdings-merger-210405/
ギネス世界記録から見るBTSの凄まじさ
BTSの凄まじい人気ぶりをギネス記録からご紹介します。
ギネス記録から見ることでBTSの凄さをわかりやすく理解できると思います。
ギネス世界記録とは
ギネス世界記録とは「世界一」を収集する書籍。
また世界一の記録を「ガイドライン」と呼ばれる公平な基準(ルール)に従って認定し続ける組織のこと。
Wiki
音楽面でのBTSのギネス世界記録
まずは音楽面でのBTSのギネス世界記録についてご紹介します。
下記のような数々の記録を打ち立てています。
韓国アーティストとしての快挙
K-POPアーティスト史上初のビルボードアルバムチャートで1位を取得
K-POPアーティスト史上初めてビルボードアーティストチャート1位を取得
K-POPアーティスト史上初めてビルボードシングルチャート1位を取得
1年の売り上げ高が韓国アーティストとして史上最高
韓国で最も売れたアルバム
最も長い期間アメリカシングルチャートにランクインした韓国楽曲
音楽ビジネスとしての記録
最もSpotifyで再生された楽曲を持つグループ (160億再生)
Spotifyで発売から24時間で最も再生された楽曲(1110万回)
ストリーミング配信の有料コンサートで最も視聴率の高いライブを開催したアーティスト (75万6千人)
1年間で最もストリーミング配信ライブチケットを売ったアーテイスト (売上高推定18億円)
最も長い期間デジタル配信売り上げチャートで1位を記録
ビルボードチャートとは
ビルボードは米国の芸能メディアのブランド。
ビルボードチャートはビルボードが発表する音楽チャートで「全米チャート」とも呼ばれます。
ビルボードチャートでのヒットは世界的な影響力を持ちます。
Wiki
K-POPアーティストがここまでアメリカのビルボードチャートを席巻するということはこれまでに例がありませんでした。
「江南(カンナム)スタイル」のヒットで知られる韓国人アーティストPSY(サイ)でさえ、ビルボードのシングルチャートで2位止まりでした。
そんな中でビルボードのさまざまなチャートの頂点を極めたBTSはK-POPの歴史を変えた存在でもあるとも言えると思います。
PSYの「江南(カンナム)スタイル」 YouTube 43億再生の大ヒット曲です。
米ビルボードHot100に入ったK-POPまとめ
https://www.creatrip.com/ja/blog/9881
韓国アーティストとしての記録の数々もそうですが、ワールドワイドでのさまざまな記録は驚異的なものばかりです。
数字がモノを言う現代において驚くような実績を打ち立てています。
2021年に発表された楽曲「Butter」でもたくさんの記録を打ち立てています。
世界で大ヒット BTS新曲「Butter」 5つのギネス記録を更新
https://world.kbs.co.kr/service/news_view.htm?lang=j&Seq_Code=79113
BTSの世界ヒットの要因
BTSの世界ヒットの要因はさまざまな背景があると思われますが、今回はその中から2つを取り上げます。
ヒットの要因1: SNS活用の巧みさ
BTSの世界ヒットの要因の1つとしては「SNS活用の巧みさ」があげられると思います。
ギネス世界記録でもさまざまなSNSの記録を打ち立てています。
SNSでの記録
音楽グループで最もTwitterの平均リツイート数が多いグループ(平均42万ツイート)
最もTwitterの平均リツイートが多いアカウント(音楽ジャンル以外も含んでの記録)
最も早く100万人のフォロワーを達成した
YouTubeプレミア公開の同時視聴数世界1位(390万人)
Youtubeプレミア公開視聴回数世界1位
24時間で最も再生されたYouTube動画(1億820万回)
24時間で最も再生されたYouTube動画を作ったK-POPアーティスト
YouTubeは特にうまく活用されていて、ミュージックビデオの公開時にはプレミア公開をうまく活用して一気に再生がまわるような仕掛けを行なっています。
アメリカのビルボードチャートではYouTubeの再生回数もカウントされるため、楽曲公開時のYouTubeの施策は重要になっていきます。
YouTubeプレミア公開とは
動画を公開する日時をあらかじめ設定しておくYouTubeの機能。
公開時にはチャット機能を有効にすることができ、ファン同士でのコミュニケーションができます。
https://service.aainc.co.jp/product/letrostudio/article/youtube-premiresetting
BTSはデビュー当初に低迷していた時期がありましたが、事務所がSNSをフル活用した戦略をとったことでヒットのきっかけを作ったとも言われています。
ライブ前後のやりとりやメンバー同士が仲良くする様子などを積極的に展開する手法はBTSが先駆者とも言われています。
ファンが求めるコンテンツを提供し、フォローを増やし、拡散したくなる戦略がヒットのきっかけを作ったとも言われます。
ヒットの要因2: ファン(アーミー)の存在
BTSが世界的に注目された理由として、ファンの存在とSNSの活用があると言われています。
BTSのファンはARMY(アーミー)と言われています。
その名の通り軍を意味するワードですが、それ以外にも「Adorable Representative M.C for Youth(若者を代表する魅力的なMC)」という意味も込められています。
BTSの世界的な躍進にはこのアーミーが大きく関わっています。
ファンの結束は凄まじく、文字通り「軍隊」のようにBTSの活動を支えています。
ちなみに2022年4月現在ではTwitterでは4500万人以上のフォロワーが存在します。
この人数がBTSの情報を拡散すると考えるとその数字は驚異的であると言えます。
We will be performing at the #GRAMMYs April 3 on @CBS! See you on Music's Biggest Night @RecordingAcad!#BTS #방탄소년단 pic.twitter.com/u5glcAtgtY
— BTS_official (@bts_bighit) March 15, 2022
BTSとアーミーの関係については下記の記事にてわかりやすくまとまられています。
「BTS現象の本質はARMY、類例のないファンダム自体」(1)
https://japanese.joins.com/JArticle/255962「BTS現象の本質はARMY、類例のないファンダム自体」(2)
https://japanese.joins.com/JArticle/255963
BTSが引き起こす「現象」には、彼らのファンである「アーミー」が大きく関わっています。
BTSの人気楽曲
BTSの人気楽曲の一部をご紹介します。
ポップソングとして聴きやすい楽曲が多いのもBTSが人気を呼んでいる理由の1つだと思います。
名曲が多いです。
BTSの代表曲の1つ「DNA」。
EDMに代表されるダンスミュージックのかっこよさをうまく取り入れています。
驚異の14億回以上再生されています。
FAKE LOVE
偽りの自分を演じて愛す、と歌う歌詞は深い意味を持ちます。
DYNAMITE
2020年のヒット曲。
BTSの新しい一面を見せたレトロテイストのディスコ調の楽曲です。
Boy With Luv
アメリカの人気歌手Holseyをフューチャーした楽曲。
明るくてポップな楽曲です。
MIC DROP
ヒップホップ/トラップのテイストが入ったかっこいい楽曲です。
ミュージックビデオなどでは世界的に知られるDJ Steve Aokiをフューチャーしています。
BUTTER
数々のビルボード記録を打ち立てた楽曲です。
こちらも聴きやすくて明るい曲調です。
Permission to Dance
世界的な人気シンガー Ed Sheeranが楽曲提供しています。
BTSの楽曲は新しい音楽トレンドを取り入れたポップで聴きやすい楽曲が多いです。
楽曲のなじみやすさもアメリカのビルボードチャートでランキングインしやすい理由の1つだとも言えると思います。
BTSの新しい取り組み
BTSはメンバーによる活動以外にも新しい取り組みを積極的に行なっています。
ファンとの新しいコミュニケーションの形を模索しているように思われます。
BT21(ビーティーイシビル)
BTSとLINE FRIENDSによって誕生したキャラクターブランド。
BTSメンバーがデザインしたキャラクターで全部で8種類存在します。
さまざまなグッズが展開されています。
BT21 LINE FRIENDS
https://www.linefriends.jp/others/bt21/
Tiny TAN (タイニータン)
Tiny TANはBTSのメンバーから作られたキャラクターです。
メンバーの第2の自我がキャラクターになったというコンセプトで作れています。
BT21とはまた違った方向でのキャラクター展開です。
最近はコンビニなどでも多数のコラボ商品などが見られます。
BTS TinyTANとは
https://btsbantan.com/bts-tinytan/
キャラクター展開とは別ですが、こういったファミコンテイストの新しい表現を行なった動画も作られています。
弟分グループ TOMORROW x TOGETHER
BTSの弟分グループ「TOMORROW x TOGETHER(トゥモローバイトゥゲザー)」もデビューしています。
BTSが好きな方ならこちらのグループの楽曲もはまると思います。
飛躍し続けるBTS
K-POPとしての数々の記録を更新し、すでに世界的なアーティストにまで成長したBTS。
その数々の記録を知ることで客観的にもBTSの凄さを理解することができると思います。
BTSは彼らを支えるファン集団「アーミー」と共にこれからも大きな流れを引き起こしそうです。
これからのBTSの活躍にもせひご注目ください!
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