動画配信サービスの普及や音楽サブスクリプションサービスの普及によって、日本の音楽が世界で聞かれる機会が増えてきました。
今回はそんな世界で愛され続ける伝説的な日本人アーティスト「Nujabes(ヌジャベス)」についてご紹介します。
Nujabes(ヌジャベス)とは
Nujabesは東京都出身のDJ、音楽プロデューサーです。
「瀬葉淳(せばじゅん)」という別アーティスト名があり、「NUJABES」は実は「SEBAJUN(瀬葉淳)」の逆読みだったりします。
ローファイ・ヒップホップ(Low-Fi HipHop)という現在人気のジャンルに多大な影響を与えたことで知られます。
2010年に交通事故のため36歳という若さで亡くなられていますが、その後もNujabesの音楽は世界で人気を集めています。
2018年にSpotifyが発表した「海外で最も再生された国内(日本)アーティスト」では堂々の第三位を記録しています。
2018年発表 Spotify 「海外で最も再生された国内(日本)アーティスト」
海外で最も再生された国内アーティスト
1. ONE OK ROCK
2. RADWIMPS
3. Nujabes
4. 坂本龍一
5. BABYMETAL
90年代、東京。ある若者がNujabesを名乗り、ヒットメーカーになるまで 【Think of Nujabes Vol.1】
https://www.arban-mag.com/article/55056
日本が誇る天才トラックメイカーNujabesとは
https://block.fm/news/about_nujabes
Nujabesが影響を与えたローファイ・ヒップホップとは
ローファイ・ヒップホップとは、ヒップホップの1つの音楽ジャンルです。
古いジャズやソウルミュージックからサンプリング(音の一部を切り取った)したメロディなどに、リラックスしたドラムのリズムを合わせたものです。
そのゆったりとしたテンポから「チル・ヒップホップ(Chill HipHop)」とも呼ばれることもあります。
BGMとして聴きやすいことから特に若い世代から絶大な人気を得ています。
音楽サブスクリプションサービスとの相性もよく、数百万以上再生された楽曲が多数あります。
YouTubeなどでは「アニメの短いループ」と合わせた動画が多数あがっていて、「アニメ + ローファイ・ヒップヒップ」のカルチャーを生み出したりしています。
このアニメとローファイ・ヒップホップのカルチャーのきっかけを生み出した一人がNujabesだとも言われています。
1000万人以上のフォロワーを持つYouTubeのローファイ・ヒップホップの人気チャンネル「Lofi Girl」。
アニメのループが繰り返す中で24時間に渡って音楽がローファイ・ヒップホップが再生されます。
数万人が常時接続し、1つのコミュニティとなっています。
Chillhopもローファイ・ヒップホップの人気チャンネルでかわいいアニメのループと一緒に人気を呼んでいます。
https://www.youtube.com/watch?v=7NOSDKb0HlU
カルト的に支持される“ローファイ・ヒップホップ”の人気の秘密を探る
https://hypebeast.com/jp/2020/3/lofi-hip-hop-popularity-criticism-youtube-livestream
ローファイ・ヒップホップとは?その起源と日本文化の影響。
https://note.com/raplyric/n/n8d4a6a522365
Spotifyのような音楽サブスクリプションサービスでは多数の人気プレイリストが存在し、そこからも多くのファンがローファイ・ヒップホップを楽しんでいます。
ローファイ・ヒップホップをBGMにつかったゲーム「コーヒートーク」も人気を集めています。
『コーヒートーク』カフェで異種族たちを暖かい飲み物でもてなし、彼らの物語に耳を傾ける。ほろ苦くもじっくりと心を温めてくれるノベルゲーム
https://www.famitsu.com/news/202001/28191478.html
Nujabesの人気楽曲
Nujabesの人気楽曲をいくつかご紹介します。
ラッパーのShingo02とのコラボで知られる「Luv(sic)」。
通算6曲のシリーズがある楽曲です。
YouTubeで1000万回以上、Spotifyでは2400万回以上再生されているNujabesの代表曲の1つです。
こちらの動画はLuv(sic)1-6が繋がったものです。
Luv(sic)シリーズについて語られた記事です。
背景を知ることでよりこのシリーズを深く理解することができます。
Nujabes × Shing02〈Luv(sic)〉シリーズ誕生秘話【Think of Nujabes Vol.3】
https://www.arban-mag.com/article/56044
「Feather」も人気楽曲です。
YouTubeだけでも1700万回以上や数百万以上再生された動画が多数あります。
Spotifyでは自身最大の3800万回以上再生されています。
またアニメ「サムライチャンプルー」の音楽を担当していたことでも知られています。
このアニメとローファイ・ヒップホップのつながりがその後の世界のブームにもつながっているのは感慨深いです。
サムライチャンプルーとNujabes─ 渡辺信一郎 監督が語った “無名のNujabes” を起用した理由【Think of Nujabes Vol.2】
https://www.arban-mag.com/article/55072
Lady Brownも人気楽曲の1つです。
こちらの動画からも感じますが、アニメのビジュアルとの組み合わせは抜群と感じます。
テニスプレイヤーの錦織圭さんもNujabesコンピレーションを発売するほどのファンです
テニスプレイヤーとして知られる錦織圭さんもNujabesの楽曲を愛聴されています。
その縁からNujabesのコンピレーションアルバムもリリースされています。
錦織圭が語る、人生初のコンピレーションアルバムのオフィシャルインタビューが到着!!
https://spice.eplus.jp/articles/48739
世界中で愛され続けるNujabesの音楽
ご本人が亡くなられた後もNujabesの音楽は世界中の多くの方に愛され続けています。
ローファイ・ヒップというジャンルは1つのジャンルを超えて新しいカルチャーさえ生み出しています。
アニメカルチャーとも組み合わさったローファイ・ヒップホップは、動画コミュニティでは、もはや新しいコミュニケーションの形にもなっています。
その音楽ジャンルの持つ「リラック&癒し」の力はこれからも人々の心を掴み、日々の生活でBGMとして流れ続けています。
新進気鋭のヒップホップのトラックメイカーSTUTSについてはこちら!
https://media-bu.com/otona-music-stuts/