世の中で盛り上がっているけど、「いまさら聞けない」そんな話題ってありませんか?
ここではそんな流行のモノや人をわかりやすく解説します。
「いまさら聞けない」と悩んでいる、そんなあなたにお送りします。
今回は「トレーディングカードゲーム」を取り上げます。
トレーディングカードゲームは非常に盛り上がっており、国内だけでもその市場は1000億円を突破して右肩上がりで成長しています。
ここではそんなトレーディングカードゲームの魅力などをご紹介したいと思います。
トレーディングカードゲームとは
トレーディングカードゲームとは専用のカードを用いたカードゲームのことで、対戦形式の2人プレイのものが多いです。
キャラクターやアイテムをカードゲーム単位で扱い、プレイヤーそれぞれに「デッキ」というカードの組み合わせを構成して、対戦相手と駆け引き満載の勝敗を競います。
カードにはそれぞれ「点数」や「属性」、「特殊効果」などがついているものがあり、レアなカードは驚くほどの高値で取引されていたりします。
トレーディングカードゲームは、コンピュータゲームなどでデータ化、管理化された「デジタルカードゲーム」も含まれることから、紙のカードゲームは「リアルカードゲーム」とも呼ばれたりします。
紙の「トレーディングカードゲーム」だけでも日本国内だけで1000億円以上の市場が存在しており、近年右肩上がりで成長を遂げており、これからもその傾向は続くと言われています。
ソシャゲのカードゲームを含む「デジタルカードゲーム」を加えるとなるとその市場はさらに大きなものになります。
一見すると「デジタルカードゲーム」の方が人気が出そうですが、ファンの中では「物理的な存在」であることが重視されており、所有するという1つのステータスも満たしているように感じます。
カード自体は複数枚が一袋に入った「パック」という形で売られることが多く、買って袋をあけるまでは何が入ってるかわからないガチャ要素があります。
パックは1つ数百円ほどで購入できます。
初心者がゲームをはじめやすい「スターターパック」、より戦略的なゲームができるようになる追加の「ブースターパック」というパックもあります。
定期的に新しいパックが販売され、人気作品に関しては発売日に行列ができたり、瞬く間に売れてしまったりと話題にこと欠きません。
作品がヒットするとパックが飛ぶように売れるらしく、業界ではまるで「お札」を刷っているような感覚ということで「造幣局(ぞうへいきょく)」と例えられることもあるそうです。
コロナ禍でも市場が成長しつづけているという「凄み」を感じます。
都内「空き店舗」にトレカショップが次々と入居し始めている理由
https://urbanlife.tokyo/post/72867/2/
こちらの記事にあるようにトレーディングカードゲーム業界への参入者は後を立たず、秋葉原でも雑居ビルの空いたスペースにさまざまなカードゲーム店舗が誕生しているとのことです。
店舗ではテーブルを並べた対戦スペースも設置され、日々多くの方が対戦を楽しんでいる姿も見れます。
ブックオフ初のトレカ専門ショップ 「Japan TCG Center 吉祥寺駅北口店」 2021年11月27日(土)グランドオープン
https://www.atpress.ne.jp/news/287439ブックオフをたちよみ! (どんなものが売れているかなど)
https://bookoff-tachiyomi.jp/list/1108/
中古商品を扱うブックオフでも「トレーディングカードゲーム」には力を入れており、本やCDのコーナーを圧縮して専用のコーナーを作っていたりします。
専門の店舗も誕生するほどの力の入れようです。
私の近所のブックオフでも店舗を拡大して、カードゲーム専用の対戦スペースを大量に設置して、毎日のように若い男性ファンが対戦を繰り返しているのをよく見かけます。
また販売コーナーで大量のカードを熱心に物色している姿もよく見かけます。
購入金額も大きく、レジでは若いファンが結構な金額の買い物をしているのも見かけたことがあります。
トレーディングカードゲームは文字通り「トレーディング(交換&売買)」が盛んなカルチャーでブックオフとは相性がいいように感じます。
人気のトレーディングカードゲーム
トレーディングカードゲームには多数の人気タイトルがあります。
こちらではそのいくつかをご紹介します。
アニメと共に展開されているものもあり、ストーリーを知ることでカードゲームの世界観を知ることができたり、そこから新しいファン層を獲得したりするなどの連動性があったりします。
ある意味メディアミックスです。
メディアミックスとは
元来は広告用語で、商品を広告・CMする際に特性の異なる複数のメディアを組み合わせることにより、各メディア間の補完と相乗効果によって認知度を高め購入意向を喚起する手法。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9
マジック: ザ・ギャザリング (Magic: The Gathering)
1993年に発売された世界初のトレーディングカードゲーム。
「もっともよく遊ばれているトレーディングカードゲーム」としても知られています。
その後に続く多くのカードゲームの礎になった作品で、影響力の大きさに驚きます。
海外発の作品ということで世界中で愛されている作品です。
2022年にはNetflixでアニメ化が行われるなど話題です。
遊☆戯☆王(ゆうぎおう) オフィシャルカードゲーム
週刊少年ジャンプにて連載された作品でトレーディングカードゲームを軸にさまざまなキャラクター同士の熱いバトルが展開されます。
作品の中では単なるカードゲームとして描くのではなく、「魔法」や「呪い」のような表現も扱っており、文字通り「命」かけた戦いが繰り広げられるのも見どころです。
こちらもメディアミックスが人気を高め、カードゲームとしても現在も根強い人気を誇ります。
コンピュータ・ゲームでの展開も積極的に行われています。
ポケモンカード
任天堂ハードで人気の「ポケモン」もカードゲームになっています。
1996年に発売開始されるなど歴史としても長いです。
意外にも日本「国産」では初の本格的なトレーディングゲームで世界74カ国で発売され、カードの販売枚数も全世界で236億枚という記録を立てています。
トレーディングカードゲームでも本当にポケモンのすごさを感じさせられます。
公式ではこんな動画も公開されています。
熱心なファンによる解説もYouTube上などで多数見かけます。
デュエル・マスターズ
世界初のトレーディングカードゲーム「マジック:ザ ギャザリング」を展開するウィザーズ・オブ・ザ・コースト社が開発した作品。
日本ではタカラトミーが発売しています。
マジック:ザ ギャザリングからの派生の作品で、小学生向けの雑誌「コロコロコミック」などでも展開されている作品です。
コロコロコミックの公式チャンネルでも積極的な展開がされています。
さすがコロコロコミックというだけあってアニメ化もされています。
新規参入の人気作品も「ビルディバイド」
新規参入の作品も登場しています。
トレーディングカードゲーム初参戦のアニプレックスが手がける「ビルディバイド」も人気を誇っています。
アニメとの連動も行われていますが、このアニメが本当にまた面白いです。
遊戯王にも通じるダークなストーリーが気になる展開があり、アニメ作品としてもおすすめします。
現在進行形で挑戦されているだけにその裏側も紹介されており、そこがまた作品の楽しみを引き立てます。
“カードゲーム×アニメ”の成熟市場にアニプレックスが『ビルディバイド』で挑戦する訳 【前編】
https://cocotame.jp/series/024407/“カードゲーム×アニメ”の成熟市場にアニプレックスが『ビルディバイド』で挑戦する訳【後編】
https://cocotame.jp/series/024424/
新たなファンを巻き込みながら成長するトレーディングカードゲーム市場
トレーディングカードゲーム市場は新しいファンを巻き込みながら成長を続けている市場です。
カードゲームの楽しさだけでなく人間の持つ根源的な「所有欲」を満たす、本当に貪欲(どんよく)なカルチャーだと個人的には感じずにはいられません。
またカードゲームならではの「駆け引き」も含めた「人間同士のコミュニケーションツール」であるということも現在の人気の根源にあるのではと感じたりもしています。
「紙」、「デジタル」含めさまざまな遊びやすい環境が揃っています。
興味を持っていただけましたらぜひご自身でも手にとっていただけたらと思います。
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