※画像はAmazon.co.jpより引用
歌う女優シリーズの第2回は「中谷美紀」さんをご紹介します。
女優として目覚ましい活躍をされている中谷美紀さんが音楽活動をされていたことを皆さん覚えていますか?
今回はそんな中谷美紀さんの音楽活動に触れていきたいと思います。
中谷美紀とは?
ベテラン女優として幅広い層から支持されている中谷美紀さんのデビューは意外にもアイドル活動からでした。
女優業を開始された後はさまざまなドラマや映画、CMで認知されるに至ります。
女優業の1つの契機になったのは1999年に放送された人気ドラマ「ケイゾク」です。
「ケイゾク」にて初主演を果たします。
その後は「電車男」や「JIN -仁-」、「嫌われ松子の一生」などの話題作に出演され、女優として地位を確立されているのは皆さまのご存知の通りだと思います。
1997年には歌手として再デビューを果たし、著名音楽家である坂本龍一さんのプロデュースの元、数々のヒットを記録します。
実質的な音楽活動に関しては2001年のベストアルバム発表後は行われていませんが、本当にたくさんの名曲を発表されています。
その中からいくつかの楽曲をご紹介します。
中谷美紀さんの名曲の数々
女優としても存在感を放つ凜とした声質を生かした楽曲の数々は今聞いても独特の存在感を放っています。
坂本龍一さんのプロデューサーとしての手腕も素晴らしく、作品トータルでの輝きを放っています。
MIND CIRCUS
再デビュー・シングルでドラマ挿入歌。
歌詞の中に「ベルリンの壁」というワードが入っているのが印象的で危うさと力強さが両立した楽曲です。
中谷美紀さんの初期作品は中森明菜さんなどの作詞などで知られる売野雅勇さんが手がけていて、プロが紡ぐ言葉の巧みさによって楽曲の深みが増していることを感じます。
この楽曲が含まれる1stアルバム「食物連鎖」も全ての楽曲クオリティが高く、アルバム通して楽しめる作品です。
砂の果実
中谷美紀さんの代表曲の1つ。
原曲は坂本龍一さんが娘さんのSister M(坂本美雨さん)と発表した「The Other Side of Love」です。
ヒットした原曲の日本語版として発表され、こちらもヒットを遂げました。
こちらは原曲の坂本龍一 featuring Sister M 「The Other Side of Love」です。
Tokimeki Recordsという新進気鋭のアーティストによってカバーもされています。
実は「the Other Side of Love」は人気グループm-floによるカバーバージョンもあります。
高速なビートが新しい表現を実現しています。
天国より野蛮 〜WILDER THAN HEAVEN〜
そのタイトルに全てが凝縮されていると思います。
情景が目の前に浮かぶような歌詞の美しさは何度聞いても魅了されます。
いばらの冠
自身のジェラシーを「いばらの冠」に例えた歌詞が文字通り心に刺さります。
幻想的な歌詞は松田聖子さん始め数々の名曲を書いてきた松本隆さんです。
クロニック・ラブ
中谷美紀さんが初主演を果たしたカルト的な人気ドラマ「ケイゾク」の主題歌です。
幻想的な浮遊感のある楽曲で何度でもリピートしたくなるような中毒性のある楽曲です。
作詞は中谷美紀さんご自身が手がけられています。
実は「クロニック・ラブ」には原曲があります。
オリジナルは坂本龍一さんの「Ballet Machanique」です。
そしてアイドルの岡田有希子さんの楽曲「WONDER TRIP LOVER」として1986年にもリリースされています。
「クロニック・ラブ」として発表されるまでのさまざまな変遷があることに驚かされます。
音楽活動の復活はあるのか?
残念ながら2001年のベストアルバム以降、アーティストとしての活動は停止されています。
アーティストとして本当に高いクオリティの楽曲を発表し続けていただけに惜しまれますが、今聞いてもどの楽曲も引き込まれるものがあります。
中谷美紀さんという一人のアーティストの作品というよりも坂本龍一さんという偉大な音楽家とのコラボレーションとして聞かれると新しい発見がたくさんあるかと思います。
ぜひ音楽ストリーミングサービスなどでご堪能ください!
同じく女優業にも音楽活動でも注目を集める「満島ひかり」さんについてこちらでご紹介しています。
https://media-bu.com/sing-mitsushima-hikari/