※画像はhttps://piccoma.com/web/より引用
成長し続ける電子書籍業界。
電子漫画の市場も拡大し続けています。
コロナ禍で一気に人気を博した新しい漫画スタイル「ウェブトゥーン(Webtoon)」をご存知でしょうか?
今回はそんな「ウェブトゥーン」をご紹介したいと思います。
ウェブトゥーンは韓国発の新しい漫画スタイル
ウェブトゥーン(Webtoon)は「Web」と「Cartoon(アニメ、または漫画を表す)」を組み合わせた造語です。
ウェブトゥーンは韓国発の新しい漫画スタイルで下記のような特徴があります。
○ネットでのWeb公開が前提
○フルカラー
○縦スクロール
紙から来ている電子書籍とは違い、ウェブトゥーンはWeb公開かつ、フルカラーが前提となっています。
人気の秘訣は縦スクロール
スマートフォンで読みやすいように縦スクロールになっていて、フリックで読めるのが特徴です。
紙から来ている電子書籍は左右のスクロールが前提となっていることが多く、左右フリックで誤動作が起きやすいなど問題もあるので、縦スクロールはユーザーにとって大きなメリットがあると思います。
スマートフォン文化に最適化されているのが大きな人気の秘訣だと言われています。
個人的にもカラーかつ縦スクロールの「ウェブトゥーン」を最初に試した時は衝撃でした。
従来の漫画フォーマットと比べると迫力がやっぱり違います。
1コマ1画面になっている場合も多く、レイアウト的にもインパクトがあります。
こちらでは旧来の漫画とは違うウェブトゥーン独自の描き方が紹介されています。
Webtoonとは?読みやすいWebtoonの作り方・描き方【コピンジャパン】
https://mannavi.net/15894/
韓国系漫画アプリ「ピッコマ」が急進
そんなウェブトゥーン人気を受けて急激に成長しているのが漫画アプリ「ピッコマ」です。
ピッコマは韓国のIT大手カカオの日本法人カカオジャパン(現カカオピッコマ)が手がけています。
ピッコマ wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%83%E3%82%B3%E3%83%9E
無料で読める漫画アプリのスタイルで、一定時間(24時間ほど)待てば無料枠が回復して話の続きを読むことができます。
コインによる課金などにも対応しています。
この無料で読めるという点が「ピッコマ」が受けている理由の1つです。
売上の伸びも大きく、2021年の売上は前年比74%増の約695億円だったそうです。
「カカオピッコマ」日本最高電子ブックアプリでトップ、2021年取引額7227億ウォン=韓国報道
https://news.yahoo.co.jp/articles/d21ef87486a7895ea2b0230f45281e6d40dc1a89
ピッコマ、2年連続で世界1位を獲得!マンガアプリサービスにおける2021年の年間セールス国内1位、グローバル1位を獲得
https://www.famitsu.com/news/prtimes/202112/22245683.html
独占タイトルの重要性
競合がひしめく漫画アプリ業界で独占タイトルは重要な要素です。
ピッコマでは多数のウェブトゥーン独占タイトルが揃っていて他社との差別化とその躍進の一躍をかっています。
タイトルのカテゴリも韓流系のドラマの原作系のものから、日本でも人気のジャンル「異世界転生系」など多岐に渡ります。
2027年には1兆8700億円の市場になるとの予想も
ウェブトゥーンは大きな市場拡大が予想されていて2027年には世界で1兆8700億円の市場になると言われています。
電子書籍市場の伸びと相まって大きな市場になると予測されています。
2022年、Webtoon(ウェブトゥーン)は日本でも流行るか?Netflixドラマ原作でも注目、マンガの新形態とは。
https://en-ambi.com/featured/759/
ウェブトゥーンの人気タイトル
ウェブトゥーンの人気作の一部をご紹介します。
ウェブトゥーンはドラマやアニメの原作にもなっています。
俺だけレベルアップな件
アニメにもなった人気作。
異世界系は日本が得意なイメージがありますが、こちらは韓国の作家による作品です。
2022年には累計閲覧数が5億回を突破と大人気です。
ゲーム化も予定されていて話題になっています。
梨泰院(イテウォン)クラス
ソウルの飲食店激戦区である梨泰院を舞台とした青春ドラマ。
Netflixで世界に配信されるなど話題になっています。
ウェブトゥーンから人気ドラマの原作が既にでているのも大きな潮流だと感じます。
わかっていても
NAVERウェブ漫画が原作。
彼女を作らない彼と、そんな彼を「わかっていても」好きになってしまう彼女。
美大を中心とした甘く切ないラブロマンスドラマです。
他にもたくさんの話題作が生まれています。
韓国のドラマ文化とも合わさって新しい大きなエンタメの流れになってきています。
【2020】韓国発のおすすめウェブトゥーン20作品!今話題の縦スクロール漫画を無料で楽しもう
https://ciatr.jp/topics/316715
韓国発・ウェブトゥーンの沼へようこそ。
https://girl.houyhnhnm.jp/culture/welcome-to-webtoon-world
デバイスに合わせたエンタメの進化&エンタメ分野における韓国の凄さ
紙面が当たり前だった従来の「漫画」が、今ではスマートフォンなどの新しいデジタルデバイスで読むことが当たり前のようになっていると感じます。
単なる書籍の電子化ではない「ウェブトゥーン」には新しい可能性も感じています。
デバイスに合わせてコンテンツも進化する、そんな時代だと改めて感じさせられます。
それにしても韓国のエンタメ業界は何でこんなに勢いがあるんでしょうか?
ウェブトーンを通してそこにも驚きを感じずにはいられません。
韓国の新しいトレンドはこちらでもご紹介しています。
https://media-bu.com/kpop-metaverse/