新しい発想のきっかけになるようなおすすめの書籍をご紹介したいと思います。
今回は放送作家としてさまざまなコント番組を手がけてきた内村宏幸さんの著書「ひねり出す力」をご紹介します。
内村宏幸さんは人気お笑いコンビウッチャンナンチャンのウッチャンこと内村光良さんの従兄弟としても知られています。
そんな内村宏幸さんが手がけられてきたコント番組の数々も併せてご紹介したいと思います。
内村宏幸(うちむらひろゆき)さんとは
内村宏幸さんは熊本県生まれの放送作家。
1988年に「笑いの殿堂」で放送作家としてデビューし、その後も数々の人気コント番組を手がけられています。
従兄弟でもある内村光良さんとの組まれることが多く、これまで手がけたコントの数は5000本以上を超えます。
手がけられてきたコント番組(一例)
「ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!」
「サラリーマンNEO」
「内村プロデュース」
「笑う犬」シリーズ
「LIFE! 〜人生に捧げるコント〜」
「オレたちひょうきん族」
「ダウンタウンのごっつええ感じ」
「祝女 〜shukujo〜」
「となりのシムラ」 他
内村宏幸さんが手がけられたコント番組
内村宏幸さんが手がけられてきたコント番組の一部をご紹介します。
放送作家になるきっかけも従兄弟のウッチャンこと内村光良さんからということで、一緒に組まれてきた作品がとても多いのが印象です。
著書からもウッチャンナンチャンの第3のメンバーという印象がとても強いです。
ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!
フジテレビ系列で1990年から1993年まで放送のお笑いバラエティ番組。
「オレたちひょうきん族」後、低迷していたフジテレビの土曜20時台の本格的なバラエティ番組として話題になりました。
ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!
Wiki
内村プロデュース
テレビ朝日系で2000年から2005年に放送されたバラエティ番組。
内村光良さんが「プロデューサー」としてメイン司会を担当。
「プロデューサー・内村光良」が毎週独自の手法で無名、もしくは不遇に陥っていたお笑い芸人をさまざまな形でプロデュースするコンセプトでした。
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Wiki
サラリーマンNEO
2004年の単発番組からはじまり2006年から複数のシーズンが放送されたNHKのコントやショートドラマ中心のバラエティ番組でお笑い芸人でなく俳優がメインでコントを演じるのが特色。
サラリーマン社会をネタにしたコントを中心に構成。
「NHKにはない、NHKでしかできない番組」がコンセプト。
コントから生まれた「セクスィー部長」は大きな人気を呼びました。
サラリーマンNEO Wiki
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「サラリーマンNEO GOLD」まとめ
http://franztornard.blog75.fc2.com/blog-entry-2504.html?sp
LIFE 〜人生に捧げるコント〜
2012年から放送中のNHKのコントを中心としたバラエティ番組。
現在はレギュラーでなく、特別番組として年に数回放送されています。
番組のテーマは「LIFE = 人生」。
ウッチャンこと内村光良さんにとってはNHKの初レギュラー番組。
NHKらしさを踏まえつつ、深夜枠ではなくプライムタイム(19:00-23:00の時間帯)を意識し、ニッチでなくマスを狙うことを目指して展開。
さまざまな施策やコラボレーションが功を奏し、子供から50代まで人気を獲得。
LIFE 〜人生に捧げるコント〜
Wiki
LIFE!~人生に捧げるコント~ まとめ
https://mantan-web.jp/matome/LIFE%EF%BC%81%EF%BD%9E%E4%BA%BA%E7%94%9F%E3%81%AB%E6%8D%A7%E3%81%92%E3%82%8B%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%88%EF%BD%9E/
内村宏幸さんが手がけた人気コントキャラクター
内村宏幸さんが手がけた人気コントキャラクターの一部をご紹介します。
みなさんも知っているような人気キャラクターも実は内村宏幸さんが手がけていたりします。
著書にもありますが、パロディとしてコントやキャラクターを制作する上で徹底的にオリジナルを調べ上げるそうです。
そんなこだわりが詰まったキャラクターたちです。
セクスィー部長
サラリーマンNEOにて、俳優の沢村一樹さんが演じたコントキャラクター。
男の色香(フェロモン)と甘い言葉の数々で次々と女性たちを魅了し、取引先とのとラブ、敵対的買収など、あらゆる問題を解決していくという設定。
宝塚の男役並みに濃い化粧をした沢村一樹さんのインパクトは相当なものでした。
サラリーマンNEOを代表するコントキャクターとして知られています。
ミル姉さん
「笑う犬」を代表する人気コントキャラクター。
女優の桃井かおりさんをイメージした雌牛でおすすめの映画などを元に語るなどのコーナーが人気を博しました。
後にローカル局で冠番組も持つなどの広がりを持ち、紅白歌合戦にもサプライズ出演などを果たしました。
関東土下座組
「笑う犬」で人気を博したコントキャラクター。
内村宏幸さんの大学時代のやたら土下座する友人をモチーフにされているそうです。
土下座のインパクトがすごいです。
小須田部長
「笑う犬」の人気コントキャラクター。
毎回転勤のために「必要なもの」「必要でないもの」を仕分けるところが哀愁を誘います。
番組を通して大きな人気を獲得し、リアルイベントでは5000人を動員したそうです。
マモーとミモー
「ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!」の人気キャラクター。
「悪魔くん」のパロディコント「ナン魔くん」の悪役キャラクターながらCDをリリースするまで人気を得ました。
マモーのモデルは「ルパン三世 ルパンVS複製人間」に登場したマモーということです。
内村宏幸さんの考える「ひねり出す力」とは
内村宏幸さんは「アイデアで出なくなることはありますか?」とよく質問を受けるそうです。
その度に「アイデアはひねり出すものであって、放送作家としてはアイデアが出ないことなんて許されない」と話されるそうです。
放送作家は華やかに見えて実際はとても厳しい世界ということで、短い時間でさまざまな制約のもとにアイデアを「ひねり出す」ことが求められるそうです。
内村宏幸さんいわく「アイデアは決して降りてきたりしません。ひねり出すものです」ということです。
アイデアをひねり出すために日々の中でさまざまな観察や研究などのインプットをし続けているそうです。
それが現在も若手と肩を並べて第一線で戦い続ける放送作家の凄みなのだと感じます。
アイデアが出ないと投げているビジネスマンのみなさんにとってもめちゃくちゃ参考になることを著書で語られています。
クリエイティブな仕事に必要なこと
クリエイティブな仕事に必要なことについても著書にて語られています。
厳しい業界でさまざまな実績を積まれてきた内村宏幸さんが発せられた言葉は本当に説得力があります。
○お互いの意見のどこが違うかを明確にして、それらを修正しながらゴールに向かうようにする
○クリエイティブの仕事に必要なものは「ほんの少しの才能」と「人柄」
さまざまな立場の人が集まって作る現場の中では「人間力」が最も問われることを教えてくださっています。
クリエイティブな業界でも最終的に求められるのはそういった人間本来のコミュニケーション能力なのだと感じさせられました。
コントの裏側にある人間性が見える著書
著書の中では、内村宏幸さんが手がけられてきた番組やキャラクター、従兄弟のウッチャンのお話が多数紹介されています。
テレビを観る側として表側から触れてきた、その裏側を知ることができるのは本当に興味深いです。
またコントの世界の奥深さを感じさせれます。
1つ1つのコントを作る中で制作側はこんなにもたくさんの試行錯誤を重ねているんだということを伺うことできます。
そしてその中で内村宏幸さんがご経験から学んだことを熱く語られているのが印象的な著書でした。
夢中になっていたコントキャラクターの数々を思い出しながら、さまざまな仕事をする上でのヒントを学ぶことのできる良書だと思います。
ご興味もっていただけましたらぜひお手にとってみてください!
こんな方におすすめします
自分かも!と思う方はぜひお手にとってみてください!
懐かしい気持ちと新しい発見があると思います。
○新しいことをする起点、アイデアの源泉について知りたい方
○クリエイティブな仕事の裏側のプロが大事にしていることについて知りたい方
○大好きだったあのコント番組やキャラクターの裏側を知りたい方
○自身のお仕事にクリエイティブな発想を導きたい方
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