※画像はAmazon.co.jpより引用
最近は紅白にも出場して話題になったNiziU(ニジュー)のように韓国の芸能事務所と日本のレコード会社で共同でオーディションを行い、デビューするパターンも増えてきました。
今回ご紹介するボーイズグループ「JO1(ジェイオーワーン)」もNiziUと同様に韓国と日本の芸能会社の共同オーディションからデビューしています。
ここではK-POPビジネスの新潮流についてもわかりやすく解説します。
2ndアルバムが注目されるJO1をぜひこの機会に知っていただけたらと思っています。
最後までお付き合いください!
JO1(ジェイオーワン)とは
JO1は日本のボーイズグループです。
JO1の名前の由来は「J=JAPAN」、「01=数字の1」から由来していて、グループが生まれたオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN(プロデュース ワンオーワン)」で一生に夢を見た仲間たちが1つになって、世界の頂点を目指していくという想いからきているそうです。
「PRODUCE 101」は韓国の人気オーディション番組で、その日本版が「PRODUCE 101 JAPAN」です。
世界を目指すという意味で「グローバルボーイズグループ」とも呼ばれています。
グループの最終目標としては、J-POPとK-POPを融合した「JO1という新しい音楽ジャンルの確立」を目指しているそうです。
韓国の人気オーディション番組 PRODUCE 101とは
日本でも人気を誇ったグループ、IZ*ONE(アイズワン)やWanna One(ワナワン)などを輩出したオーディション番組。
オーディションの合格者以外にも多くの人気ユニットを輩出するなどの功績を持っています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/PRODUCE_101
IZ*ONE(アイズワン)
AKB48グループの日本人メンバーが3人加わっていたことも話題でした。
メンバーの宮脇咲良(HKT48)はグループ活動終了後に著名な韓国芸能事務所に所属するなどして話題になりました。
Wanna One(ワナワン)
Wanna Oneは個人的にも一時期はまって聞いていましたが、Energetic, Lightが特にキャッチーでおすすめです。
K-POPグループの中で楽曲のレベルが特に高くて注目していました。
韓国での「オーディションブーム」と吉本興業の思惑
韓国ではオーディション番組から人気アーティストがデビューするブームが起こっており、アイドルグループだけでなく、ヒップホップのジャンルでも「SHOW ME THE MONEY」という人気オーディション番組があります。
SHOW ME THE MONEY
プロ、アマチュア問わず多くのラッパーが参加し、韓国でのヒップホップブームの火付け役となった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/SHOW_ME_THE_MONEY
JO1が生まれた「PRODUCE 101 JAPAN」もそういった韓国でのオーディションブームの流れを受け継いだものです。
K-POPビジネスはマーケット的に日本が大きなターゲットであるということも日本でオーディションを行う理由の1つだと言われています。
オーディションからデビューすることにはさまざまなメリットがあります。
一番大きな理由はデビュー前からファンがつくことがあげられると思います。
オーディションで勝ち上がっていくにはファンの「投票」が必要で、ファンは「推し(おし)」を勝たせるために仲間を集めてSNSなどで宣伝活動を行ったりと広範囲な拡散やプロモーションを行ったりします。
そのためデビュー時には大きなファン層がついている状態となり、その後の活動が優位になります。
推しとは wiki
推しとは、主にアイドルや俳優について用いられる日本語の俗語であり、人に薦めたいと思うほどに好感を持っている人物のことをいう。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8E%A8%E3%81%97
また「PRODUCE 101 JAPAN」には実は吉本興業が関わっています。
JO1は吉本興業と韓国のエンタテインメント企業CJ ENM(シージェイ・イーエヌエム)が共同設立した芸能プロダクションLAPONEエンタープライズに所属しています。
韓国版の「PRODUCE 101」を主催していたCJ ENNが日本での展開を考えていたところ、グローバルコンテンツを求めていた吉本興業と経営者同士が意気投合したところからはじまったそうです。
CJ ENMが日本でのパートナーを選ぶ上で重視していたのが「コンテンツ製作力」と「プロモーション力」だったそうで、そこに吉本興業がうまくはまった形ということです。
お笑いのイメージが強い吉本興業ですが、以前から「よしもとミュージック」という音楽子会社を運営しており、それを考えるとこの流れも自然なように感じます。
JO1の次は?韓国大手が吉本とタッグを組む真意
https://toyokeizai.net/articles/-/433575
日本でオーディションというと過去にあったテレビ番組「ASAYAN」が思い出されます。
ASAYANからは「モーニング娘。」、「鈴木あみ」、「CHEMISTRY」など多くの人気アーティストが生まれ話題となりました。
現在の韓国流のオーディションはそこにSNSの力が加わった形で展開されると思うと理解しやすいように感じます。
JO1誕生とその人気について
JO1が登場した「PRODUCE 101 JAPAN」でもさまざまな人間ドラマがありました。
多数の応募者の中から厳しい関門を通過したメンバーのみがデビューへの切符を手にします。
自信溢れながら応募したメンバーが涙を流して脱落していく中、残った訓練生が絆を高めながら1つのグループとして昇華していく姿は多くのファンの心を掴んだと思います。
韓国版よりはマイルドな表現でしたが、審査員の厳しい言葉もオーディション番組ならではのものだと感じました。
そういった中から生まれたJO1はデビュー時から多くのファンに支えられています。
CDの売上も好調でこれまでリリースしたシングルは全て1位。
デビューシングルは32万枚、そして新しいシングル「WANDERING」では52万枚の売上を誇ります。
JO1の高い人気を象徴しているように思います。
ストリーミングサービスの再生よりもCDが売れる傾向はジャニーズに近いと思われます。
デビュー後に活動で顕著だと感じたのはバラエティー番組での露出です。
クイズ番組などで見かけるのも所属事務所が吉本興業系であることも影響しているように感じます。
人気メンバーのファン投票も行われています。
【JO1】推しメンバーランキング! 第1位は「川尻 蓮」に決定!【2021年投票結果】
https://nlab.itmedia.co.jp/research/articles/387293/
JO1にはかっこいい楽曲が多いですのでぜひ聞いてみてください。
日本のアーティストの新しい可能性について
K-POPが世界の音楽シーンを席巻して久しいですが、JO1のように韓国と日本の音楽シーンが結びついて新しいアーティストが生まれる潮流にはこれからの可能性を感じます。
個人的にはK-POPの歴史は「挑戦」と「新しいマーケティング戦略」の融合だと感じています。
そのトレンドが日本の音楽シーンへつながることはビジネスの視点でも興味深く感じています。
そんな新しい可能性から生まれた「JO1」。
これから世界へ羽ばたき、グローバルなアーティストとして成長していくことを楽しみにしています。
世界で注目を集めるNo.1 K-POPグループ BTSについてはこちらでご紹介しています。
https://media-bu.com/bts/