※画像はAmazon.co.jpより引用
落ち着いたテイストかつ良質な音楽やアーティストを紹介する「大人の音楽」のコーナーです。
今回は日本の新しいPOPSの形を追求し続ける女性シンガーの「土岐麻子」さんをご紹介します。
土岐麻子とは
土岐麻子さんはJPOPのジャンルで活躍する女性シンガーです。
シティポップの現代の歌い手とも言われる土岐麻子さんは、1997年にバンド Cymbals(シンバルズ)のボーカルとしてデビュー。
バンド解散後の2004年からソロシンガーとしての活動を開始されています。
ジャズをベースとしたカバーなどにも定評があり、現在はシティポップス路線の楽曲なども多く発表されています。
多数のCMソングやCMナレーションも担当されていて、TVなどから土岐麻子さんの声を聞いたことがある方は多くいらっしゃるかもしれません。
今回はそんな土岐麻子さんの楽曲の数々をご紹介したいと思います。
土岐麻子さんの下記のインタビューもおすすめです。
土岐麻子はシティポップとどう向き合ってきたのか?
https://natalie.mu/music/pp/tokiasako04
土岐麻子さんによる名カバー曲の数々
土岐麻子さんはクオリティの高いカバー楽曲の数々でも知られています。
新しい解釈を加えながら、原曲をしっかりと自分の色に染め上げ、良質な音楽へと昇華する手腕は毎回さすがの一言です。
STANDARDS〜土岐麻子ジャズを歌う〜
実はソロとしてのデビュー作もカバーアルバムでした。
ソロデビューカバーアルバムはジャズの名曲をシルキーな声で歌い上げています。
副題は「土岐麻子Jazzを歌う」です。
リラックスしたいときにぴったりの大人の気品漂う一品です。
STANDARDS on the sofa〜土岐麻子ジャズを歌う〜
こちらは「土岐麻子Jazzを歌う」の2作目。
映画の名曲「Singin’ In The Rain」などを美しい歌声で彩られています。
CASSETTEFUL DAYS 〜Japanese Pops Covers〜
土岐麻子さんによる日本の名曲を独自の解釈によってカバーしたアルバムです。
コンセプトはラジカセということでラジオでかかっていた往年の名曲が揃っています。
これまでのジャズでのカバーではなく、シティポップスのテイストが加わっています。
奥田民生さん「イージュー★ライダー」、TUBE「シーズン・イン・ザ・サン」、岡村靖幸さん「カルアミルク」などがめちゃくちゃ心地よいアレンジでカバーされています。
土岐麻子さんのカバー真骨頂と言えるようなアルバムです。
土岐麻子さんのカバーアルバムは毎回アレンジャーの方も良い仕事をされています。
そちらも聞いていただきたいポイントです。
HOME TOWN ~Cover Songs~
こちらは日本の名曲の数々をシティポップテイストにカバーしたアルバムです。
「HOME」をテーマに珠玉の名曲たちを土岐麻子さんらしいスタイルで心地よいPOPSに昇華されています。
ASIAN KUNG-FU GENERATION 「ソラニン」、秦基博さん「アイ」、Spitz「楓」、桑田佳祐さん「白い恋人達」などを新しい切り口で解釈されていて、本当に素敵なカバーアルバムです。
まさかのバカリズムさんを迎えたデュエット曲もあります。
カバーアルバム『HOME TOWN ~Cover Songs~』リリース!
https://www.tokiasako.com/news/detail.php?id=1089622
TOKI ASAKO “LIGHT!” ~CM & COVER SONGS~
土岐麻子さんのCMソングやカバー曲をまとめた一作です。
数々の名曲を生み出してきたシンガーソングライターEPO(エポ)さん提供による「Gift ~あなたはマドンナ~」はCMソングとして大量にオンエアされていたのでご存知の方も多いかもしれません。
ユニクロのCMソングで歌われていた楽曲「How Beautiful」。
ご本人もCMに登場されていました。
往年の名曲のカバーと思いきやオリジナルソングなんです。
とても美しい楽曲です。
土岐麻子さんのオリジナル名曲の数々
カバーに着目されることが多い土岐麻子さんですが、オリジナルもカバーに負けないほどの名曲が多いです。
こちらではその中のおすすめ楽曲をご紹介します。
セ・ラ・ヴィ ~女は愛に忙しい~
作詞家でコラムニスト、ラジオパーソナリティーのジェーン・スーさんを迎えた楽曲。
PVでもジェーン・スーさんの声が入っています。
ダンサーはミッツ・マングローブさんと共に3人組音楽ユニット“星屑スキャット”としても活躍するギャランティーク和恵さんとメイリー・ムーさんです。
シティポップテイストのアレンジが本当に気持ち良いです。
BOYフロム世田谷
世田谷を舞台にした楽曲です。
世の中の男性が本音や問題から逃げようとする様を、一方通行地獄で知られる世田谷の路地にたとえているところがユニークです。
世田谷は本当に一方通行が多いです。
お車でいらっしゃる方はお気をつけください!
あの人のせたがやンソン 土岐麻子さん
https://setagayansson.com/special/8
トーキョー・ドライブ
レトロポップなテイストのアレンジが耳を引く楽曲です。
東京の魅惑と誘惑を歌う夜のドライブにぴったりな楽曲です。
HOME
アニメ「フルーツバスケット」の第2期オープニングテーマとして人気の楽曲です。
ミュージックビデオでは帰り道を中心に日常を切り取った風景にほっこりします。
土岐麻子さんの楽曲はじんわりとながら心の奥に刺さるものがあります。
美しい顔
「本当の美しさ」をテーマにした歌詞はどきっとする内容です。
シティポップを彷彿させながら奥深い楽曲です。
現代人の顔に対する意識について談義する下記の記事もぜひご覧ください!
美しい顔は怖い?シティポップの女王、土岐麻子の「顔」談義
https://radichubu.jp/jamboree/contents/id=28285
眠れぬ羊 (with TENDRE)
数々のミュージシャン、プロデューサーとのコラボレーションも土岐麻子さんの魅力です。
この楽曲はさまざまな楽器をこなすマルチプレイヤーの河原太朗さんのソロプロジェクトTENDREとのコラボ曲です。
TENDREもシティポップの匂いを感じる名曲が多いアーティストです。
TENDREの楽曲はこちら。
TENDRE、“個の表現”と向き合ってきた軌跡 「音楽で大事なのは何かに気づける場面を作ること」
https://realsound.jp/2021/04/post-736775.html
ドア
「今夜雨が止んだら」というサビの歌詞が情景を描くような物語性のある楽曲です。
夢の中にまで出てくる想い人を歌ったせつないラブソングです。
ぜひ歌詞の世界にも浸っていただきたい楽曲です。
土岐麻子 「ドア」 歌詞
https://www.uta-net.com/song/311366/
土岐麻子さんのオリジナルは本当に名曲が多いです。
どこか懐かしく、せつなく、そしてやさしい。
土岐麻子さんの歌からはそんな時代を超えた魅力を感じずにはいられません。
日本のポップスの良さを模索し続ける土岐麻子
土岐麻子さんのカバー、オリジナルを含むさまざまな楽曲の数々をご紹介してきました。
土岐麻子さんはさまざまなアーティストやプロデューサーとのコラボレーションを通して日本のポップスの良さを模索し続けています。
関わっているアーティストやプロデューサーはその後に注目されることも多く、その目利き具合についても注目いただけると面白いかと思います。
改めて土岐麻子さんの楽曲を振り返ると本当に良い楽曲が多いです。
ぜひ多くの方に聞いていただきたいアーティストです。
シティポップについてはこちらでもご紹介しています!
https://media-bu.com/city-pop/